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INTERVIEW #2 ー PLAZA Wall Art Project
新天町のシンボル・時計台のすぐそばにある、あの場所。元々、老舗中華料理店が入居していたビルといえば、福岡市民には馴染み深いのではないでしょうか?そこに今年の初夏、大きなウォールアートが出現。地元の若手アーティスト4人が、実際にこの場所で描いたものです。なぜ街の真ん中にこんな大規模な作品が?仕掛け人たちに聞いてきました。
街の空洞が、大きなキャンバスに
―この場所は「プラザ天神」のすぐ隣ですね。
浦部さん
弊社が管理するビルですが、この場所は2022年3月に老舗中華料理店が閉店してから、しばらくグレーの囲いがしてありました。弊社も次の計画までにも時間があり、活用法を模索している中で、村上さんはじめアート関連の方からタイミング良くお声がけがありました。
村上さん
日常における、アートと街や人との接点づくりを考えている時でした。グレーの大きな囲いが、魅力的な白いキャンバスに映ったんです。
弊社の経営理念にある「人さまに喜んでいただく」という文言には店舗のお客さまだけではなく、地域貢献への取り組みも含まれています。だからこそ、アートを身近にする今回の企画に共感し、壁面を活用していただくことになったという経緯があります。
制作の過程が、街に動きをもたらした
―アーティストはどのように選ばれましたか?
アートに関わることが地元企業PRの一助になる、つまり「プラザ」の企業理念に合うアーティストであることが大前提。また屋外で実際に描く壁画の実績があることも、重要なポイントでした。
山田さん
福岡で活躍する若いアーティストの方が、活躍できる場所になればと思っていました。「楽しい空間づくり」という、「プラザ」のコンセプトも反映し、井上舜太さん・やまなかともろうさん・yakkiiさん・YUUMさんの4人を選出しています。
現場での制作は1ヶ月くらい続いたのですが、通りかかる人とアーティストの間に、コミュニケーションが生まれるのが嬉しかったですね。おばあちゃんからやんちゃそうな若者まで、普段アートとは距離がありそうな方も、立ち止まったり、話しかけたり。初夏の暑い時期だったので、差し入れを持ってきてくれる方もいました。アーティストの方も、通りかかる人と一緒にマスキングテープを剥がすなど、時には巻き込み型の制作のありましたね。
ウォールアートの次なる可能性へ
―公開から約半年経ち、評判は?
壁の前で絵を見ていたら、知らない人から「この絵いいよねー」と声をかけられたという話を聞きました。人が行き交う街の中のアートだからこそ、作り手が意図しない何かを生み出すことを実感しています。
壁画が完成してから、「次は自分に描かせてほしい」という問い合わせをいくつもいただいています。若いアーティストは作品発表の場所を求めています。機械があればその想いと連携していきたいですね。
PLAZA Wall Art Project ー プラザ ウォールアート プロジェクト
【場所】プラザ新天ビル(福岡市中央区天神2-6-41)
PLAZA Wall Art Project - プラザ ウォールアート プロジェクト
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