開催情報
タイトル | 福岡現代作家ファイル2025 牛島智子《くちなしパンを食み スピンするウサギ》 | |
会期 | 2025年9月13日(土)~9月28日(日) | |
会場 | ONE FUKUOKA BLDG. 1階グランドロビー | |
開館時間 | 平日11:00〜20:00、土日祝10:00〜20:00 | |
休館日 | なし | |
観覧料 | 無料 |
作家紹介
牛島 智子

1958年福岡県八女市生まれ。81年に九州産業大学芸術学部美術学科を卒業後、上京。ヒルサイドギャラリー、スカイドアアートプレイス青山などで個展発表を重ねる。90年代末に拠点を福岡・八女に移し、八女櫨研究会の立ち上げやワークショップの開催に取り組みながら、木蝋や八女和紙、コンニャク糊などの素材を使い、風土・くらし・人間などもモチーフとした制作を精力的に続けている。近年の個展に「2重らせんはからまない」(福岡県立美術館、’22)、「葉室の光彩」(EUREKAほか、’23)、「ホクソ笑む葉緑素」(九産大美術館、’24)など。

撮影|山﨑信一(スタジオパッション)

展示紹介
くちなしパンを食み スピンするウサギ
The hare eating a loaf of gardenia bread and spinning around

1980年代より制作をスタートした牛島智子(八女市在住、第3回福岡アートアワード市長賞受賞)は、平面、半立体、立体のアンサンブルで織りなされる時空を創りだし、入り込んで全身で味わうことを誘う、開放的な芸術体験のあり方を探究しているアーティストです。
天神に誕生したONE FUKUOKA BLDG. 1階グランドロビーを会場とした今回の展示では、これまでの彼女の創作歴の中で扱われてきた、自然や宇宙の基本原理に根ざすモチーフ群~元素記号、正多面体、周期表などが、八女和紙で作られた立体ウサギとともに一堂に集まり、新たな連関を繰り広げます。
絵付けしたコマを回転させ、光の混色を起こすと、コマは止まった状態では感じとれなかった‘明るさ’を放ちはじめます。ちょうどそれと同様に、1つ1つが自立した造形どうしが、互いにパワーを発しあい、共鳴することで、新しい光が湧きたち、時空が生動しはじめる――牛島智子のインスタレーションが産み出すそうした光景を、ぜひ、お愉しみ下さい!