福岡アートアワードは、福岡市美術館が、Fukuoka Art Nextの一環として実施する事業です。福岡市内で活動をおこない、今後の飛躍が期待できるアーティスト(美術作家)を対象に、作品の買い上げをもって贈賞します。贈賞によりアーティストを支援し、買い上げ作品は福岡市美術館の所蔵品として展示活用されます。これにより、福岡市にアーティストが集まり、質の高い作品の展示や市民がアートに親しむ機会が増え、福岡市が彩りにあふれたアートのまちとなることを目指します。
自薦・他薦にて対象アーティストを募集します。福岡市美術館が委嘱する推薦委員が推薦するアーティストもあわせて対象とします。応募者の中から、選考委員が下記の賞の受賞者と買い上げ作品を選考します。
◆市長賞 1名
◆優秀賞 若干名
[買い上げ総額700万円(予定)]
以下の(1)(2)いずれにも該当するアーティストが対象となります。
(1)過去2年(令和5年9月から令和7年8月)の間に、福岡市内で、展覧会、アートフェアなどへの出品、レジデンスへの参加、アート・プロジェクトの実施など、1つ以上の活動をおこなったもの。(公開・発表をともなわない制作活動は含みません。)
※上映ないし展示の日数は、複数日の公開が望ましいです。
(2)過去5年以内に制作した、福岡市美術館が買い上げ可能な作品を有するもの。
※アーティストの国籍、年齢、在住地は問いません。
※ユニット、グループでの応募も可能です。
※自薦・他薦は問いません。他薦の場合、推薦者に条件はありませんが、必ずアーティスト本人に承諾を得た上でご応募ください。
※同一推薦者によるアーティストの推薦は3名までとします。
※受賞した場合、アーティスト名、経歴、受賞作品などをウェブサイトやマスコミへのプレスリリース等で公表します。これに協力できることを条件とします。
※選考委員会では、自薦・他薦の別、他薦の場合の推薦者名は伏せた形で、選考をおこないます。
※過去に福岡アートワードを受賞した者は応募不可とします。
ただし、下記に該当する方は応募できません。(第1次選考通過後に確認を行います。)
・福岡市暴力団排除条例第2条第2号に規定する暴力団員(以下「暴力団員」という。)、または同条第1号に規定する暴力団(以下「暴力団」という)、または暴力団員や暴力団と密接な関係を有するもの。
・福岡市税にかかる徴収金(市税及び延滞金等)を滞納しているもの。(納期限が到来している市税があっても、市税徴収猶予の特例が認められている場合は除く。
下記の3名の委員によって、選考がおこなわれます。
水沢 勉
(美術史家・美術評論家)
2011-2024年神奈川県立近代美術館館長。主な企画展に、「萬鉄五郎展」(1985)、「エゴン・シーレとウィーンの世紀末」(1986)、「オットー・ディックス」(1987)、「芸術の危機」(1995)、「アントニー・ゴームリー」(1996)、「世界図鑑」(2007)、「エル・アナツイ」(2011)など。第26回サンパウロ・ビエンナーレ(2004)日本コミッショナー(「Vozes de Sibéria: Shin Miyazaki」)、第3回横浜トリエンナーレ「タイムクレヴァス」(2008)アーティスティック・ディレクター。
植松 由佳
(国立国際美術館 学芸課長)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、財団法人ミモカ美術振興財団勤務を経て、2008年より国立国際美術館に勤務、2021年より現職。現代美術を中心に国内外で展覧会を企画。近年の主なものに「They Do Not Understand Each Other」(2021、共同企画、香港Tai Kwun Contemporary)、「ヤン・ヴォーーォヴ・ンヤ」(2020)、「国立国際美術館開館40 周年記念:トラベラーまだ見ぬ地を踏むために」(2018、共同企画)、(いずれも国⽴国際美術館)など。第54 回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館コミッショナー(2011、作家:束芋)、第13回バングラデシュ・ビエンナーレ日本参加コミッショナー(2008)を務めた。文化庁アートプラットフォーム事業・日本現代アート委員会副座長
堀川 理沙
(National Gallery Singapore、Curatorial & Collections Senior Curator and Director)
2002-2003年中国ロング・マーチ・プロジェクトに関わる。2003-2012年福岡アジア美術館、2012年よりナショナル・ギャラリー・シンガポールに勤務し、2021年より現職。主な企画展に、同館での「Between Declarations and Dreams: Art of Southeast Asia since the 19th Century」(2015)、「Reframing Modernism: Painting from Southeast Asia, Europe and Beyond」(2016)、「(Re)Collect: The Making of Our Art Collection」(2018)など。
(1)募集期間
2025年7月1日(火)から8月31日(日)まで
(2)応募方法
下記のファイルをダウンロードし、応募様式に必要事項を記入の上、補足資料(④、⑤)とともにオンラインフォームよりご応募ください。
・応募要項 (pdfファイル)
・応募様式(①-③)(wordファイル) ,(pdfファイル)
・応募様式・記入例 (pdfファイル)
◇応募様式
①アーティスト情報(*他薦の場合、推薦者情報も記入)
②過去2年間の福岡市内での活動実績(1つ以上)
③買い上げ可能作品情報(5年以内に制作したもの。3点まで可。)
※平面・立体・写真・映像・インスタレーションなど、形式は問いませんが、美術館内で展示保管が可能な作品に限ります。
※場合により展示指示書を提出していただきます。
※サイズは、収納時の最大サイズが300×W410×D190cm以内に限ります。
※アーティスト自身が所有する作品、アーティストの取扱ギャラリーが所有する作品に限ります。
※作品価格について、海外輸送となる場合は輸送費(輸入関税、消費税等を含む)および必要に応じて展示にかかるご自身の旅費を含め記載してください。
※買い上げ可能作品につきましては、1次選考後にあらためてお伺いします。作品の取り置きをお願いするものではありません。
※福岡市美術館が提供する広報印刷物、WEB媒体への画像利用および来館者による撮影・WEB媒体への利用を無期限で許諾できることが条件となります。
◇補足資料
④過去作品のポートフォリオ(A4サイズ10頁、10MB以内)
⑤「②過去2年間の福岡市内での活動実績」を証明するもの(パンフレット、チラシ等)
(3)注意事項
・オンラインフォーム以外からの、メール、郵送での応募は受け付けません。
・応募書類は返却しません。
・応募書類に不備がある場合、記載内容に虚偽の内容が含まれていた場合は失格とします。
(1) 第1次選考委員会:令和7(2025)年10月下旬
(2) 第2次選考委員会:令和7(2025)年11月下旬
(3)受賞作家・買い上げ作品の発表:令和8(2026)年2月下旬
(4)授賞式、受賞作品展:令和8(2026)年3月下旬
福岡アートアワード事務局
E-mail: faa@break-net.com
Tel: 080-7853-6924(平日10-16時)
開設期間:7月1日~8月31日
市長賞
牛島 智子(うしじま ともこ)
《家婦》2020年/インスタレーション作品
優秀賞
オーギカナエ
《空に登って集まって、めじろ眼鏡の森、白い花~植物は考え歩き行動する~》
2024年/インスタレーション作品
SECOND PLANET(せかんど ぷらねっと)
《カタストロフが訪れなかった場所》
2024年/インスタレーション作品
興梠 優護(こうろぎ ゆうご)
《/ 72》
2018 年[加筆 2020 年]/絵画作品
市長賞
ソー・ソウエン
《お臍と呼吸》
(2022年/映像インスタレーション作品)
優秀賞
イ・ヒョンジョン
《キムチ 2022-1》
(2022年/絵画作品)
山本 聖子(やまもと せいこ)
《白色の嘘、滲む赤》
(2023年/映像インスタレーション作品)
市長賞
鎌田 友介(かまた ゆうすけ)
《Japanese houses (Taiwan/Brazil/Korea/U.S./Japan)》
(2021年/平面作品)
優秀賞
チョン・ユギョン
《Let’s all go to the celebration square of victory!》
(2018年/絵画作品)
石原 海(いしはら うみ)
《重力の光》
(2021年/映像インスタレーション作品)