Fan Week 2025 アートの風を吹かせよう。 9.13 ~ 9.28
Fan Week 2025
Program

第24回アーティスト・イン・レジデンスの成果展(仮)

2025年9月13日(土)~9月28日(日) Artist Cafe Fukuoka 福岡市中央区城内2−5

開催情報

タイトル第24回アーティスト・イン・レジデンスの成果展(仮)
会期2025年9月13日(土)~9月28日(日)
会場Artist Cafe Fukuoka
開館時間11:00~19:00
休館日毎週月曜日(月曜が祝日・振替休日の場合はその翌平日)
観覧料無料

概要

アーティスト・イン・レジデンスとは、国内外からアーティストを招へいし、作品制作や人々との交流など、滞在中の様々な活動を支援するプログラムです。福岡アジア美術館では、1999年の開館以来この取り組みを継続しており、その後世界で活躍する数多くのアーティストが参加しています。今年度のレジデンス事業(第1期)ではバングラデシュ、ラオス、福岡から3名のアーティストが参加し、福岡のさまざまな場所を訪れ、新作を制作しています。本展ではその成果を発表します。

アーティスト情報

モハマド・ファズル・ロビ・ファティック / Md. Fazla Rabbi Fatiq

バングラデシュ在住のアーティスト。写真というメディアを通して、政治や土地開発、腐敗といった問題やベンガル地方の見過ごされてきた歴史をテーマに、静けさと空虚さ、不完全さと不確実性に満ちた作品世界を浮かび上がらせてきた。また、その被写体や構図などからは、見る者に静かな緊張感を感じさせる。
福岡のプロジェクトでは、語られることなく脇に追いやられた現実に目を向けることで、必要性と価値、社会構造との間にひそむ緊張関係をひも解く。

過去作品の紹介

《Home》2020年

《Mirage》2023年

ウィリー・ザイウース / Willie Xaiwouth

©Konvilom Phachoumphonh

ラオス出身の先住民アーティスト。文化、自然、地域固有の知見に深く根付いた作品は、絵画、写真、インスタレーションと多彩で、アートのもつ力を通じてメッセージを伝え、変化をもたらそうとしている。
福岡での滞在制作では、ラオスと日本で伝統的に使われてきた竹を象徴的に用い、二つの国の文化を織り混ぜるようなプランを提案。竹は、時代の変遷を映し出し、人々と自然、伝統的な暮らしとを物語る媒体として用いる。

過去作品の紹介

《Authority of root》2024年

《Our mother homeland》2024年

《Simulation of reality》2025年

馬場さおり / Baba Saori

福岡市生まれの写真家、芸術博士。九州産業大学大学院修了後、台湾・台南應用科技大学助理教授などを経て、現在は北九州市立大学特任准教授。自身の乳がん闘病体験を起点に、身体性やジェンダー、社会的マイノリティをテーマに作品を制作。代表作《2.7%》《The View Through My Blood》《その男、彭志維》など。研究者としても、女性写真家や台湾の写真文化に関する論考を発表し、写真と社会をつなぐ実践を行っている。

過去作品の紹介

《2.7% 〜若年性乳がんを発症した私〜》2014年~現在

《The View Through My Blood〜 今、私が見ている世界》2010年~現在

《その男, 彭志維 (ポン・ツー・ウェイ)》2021~2024年